佐世保の街を見下ろす“てっぺん”に建つ家を再生した場、99steps。
リノベーションを経て、宿泊・飲食・レンタルスペースの複合施設として始動しました。
名前の由来は、建物へと続く「99段の階段」。
そして、常に100を目指し続ける探求の意味を込めて、【99steps】と名付けました。

2024年より佐世保市内で斜面地の空き家を活用した宿泊施設の運営を続ける中で、ひとつの課題に気づきました。
宿泊施設の場合は、外からの来訪者が中心となるため、
斜面地の空き家活用を目指しているものの、「斜面地の家がどのように再生されているか」が地域の方の目に触れにくいということです。
空き家再生のモデルを地域に伝えていくためには、気軽に関われる場が必要だと考え、飲食、そしてレンタルスペースの機能を加えました。
地域の方が気軽に訪れ、空き家の新しい使い方に触れ、
「自分たちの家や周囲の空き家も活かせるかもしれない」と考えるきっかけになればと思っています。

訪れる方は皆、99段の階段を登ってこの場所へ辿り着きます。
息を切らしながらも登り切った先には、小さな達成感と静かな時間が待っています。
縁側で風を感じたり、和室でゆったり過ごしたり、
テラスで景色を眺めたりと、それぞれが思い思いの時間を過ごしています。
街の喧騒から少し離れたこの場所では、
自然と会話が生まれ、穏やかな時間が流れています。


宿泊では、ヨーロッパやアメリカからのゲストにもご利用いただいています。
日本家屋の空間を体感しながら、佐世保の街を見渡す特別な滞在を楽しまれています。
ここを拠点に、街へ降りて買い物に出たり、坂の道の散策を楽しむことで、
地域の暮らしに触れていただけることも、この場所の価値の一つです。
この街を知り、この街を気に入ってもらうきっかけが出来たらと思います。

今回、この場所をギャラリーや撮影、着付け、茶道・華道など、
表現の場として使用しくれる方を募集しています。
ここで過ごす時間や表現が、
また新しい風景をつくっていくことを楽しみにしています。
この場所を、共に育ててくださる方との出会いをお待ちしています。
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(文章 久保暁育)
